犬について考える

犬とミイラ、そして5000年後の世界

情報掲載日:2009年11月3日
下の写真はエジプトで5000年以上前に王家の墓の中に埋葬されていた犬のミイラです。
5000年という時間の流れをワープしてしまうほど、その姿はリアルな状態で保存されています。




「5000年も前の人たちも犬を飼っていたんだぁ。古代エジプト人も自分と同じ人間なんだなぁ」と実感します。

☆当時のエジプト人は5000年後の世界をどのように想像していたのでしょうか?車や衛星、ナノテク、携帯やナビなんて私が中学生の時ですら夢物語だったのに・・・見当もつきません。

しかし、5000年の間に人類は大きく進化し、古代エジプト人と異なるところもたくさんあります。

そもそも、このミイラは簡単にいえば王様が亡くなった時に、一緒に殺され道連れにされた犬です。当時はあの世で王さまと飼い犬が仲良く遊ぶと信じていたのでしょう。

しかし、21世紀の現代。ペットを道連れに埋葬する人はいません。誰も真剣にあの世で飼い犬と仲良く再会できると思っていないので、道連れにして殺すことなど単なる狂信的な動物虐待行為にしか受け止められません・・・いったいこの5000年の間にどんな変化があってペットを道連れにしないようになったのでしょうか?



もちろん、誰かがあの世にいって「やっぱりペットと再会できなかったよぅ。殺すのやめた方がいいよ」と証言したわけではありません。ではなぜ・・・

エジプトの王を称えることは、現代の宗教と同質のものです。王は絶対であり、創造者であり不滅。またはマヤ文明などの太陽神とも似ていて太陽は生命の源であり、創造主と信じられていました。

しかし、時が経つにつれて王さまは、絶対的ではなくただ単に権力者であることがわかってきます。いくら大きなピラミッドを立てても平和が続くわけでもなく、豊作や飢饉に追われ続けているのならなんで王様を称えなくてはならないのか?だいたい、復活するはずの王はどこにいるというのか・・・

平民は疑問をもち、王を称える意味がないことを悟っていきます。
そして、信仰は幕を閉じていくのです。

太陽神も同様です。太陽はいつしか燃え尽き、消滅します。現代人では誰もが知っている常識。ということは、太陽は生命を創造をした反面、燃え尽きると同時に生命を消滅させてしまう存在です。これでは太陽神は成り立ちません。そして太陽神は消えた・・・

そしていつの日か、ペットや親族を道連れにして埋葬してもなんの効果もないことに気がついたのでしょう。

さて、これから5000年後・・・5000年後と言えば、すでに宇宙ステーションなんて当たり前の世界(もちろん、人類が生きながらえればという前提)。宇宙で人が産まれ、生活し、死んでいくでしょう。さまざま知識と広大な宇宙観によってももたらされる人間の「視野」は現代の何百倍も大きなスケールでものごとを見れるようになっていきます。そうなると人類は現代にある宗教がナンセンスということに気がつくでしょう。宇宙には方位と言う概念が存在しません。ですので、どちらに方角に向って祈りをささげて良いのかもわかりませんし、「時間」と言う概念も地球上でしか使えないでしょう。太陽よりも何百万倍も大きな惑星が無数に存在していて偉大とする対象を定めることができません。広大な宇宙の中で神を偶像崇拝するという行為がとてもちっぽけな行為に思えることでしょう。そもそも、そんな小さな行為を神が人類に求めているとは思えません。そうした価値観の変化により現代の宗教もエジプトの王や太陽神と同じように消失していくことと思われます。

写真の犬が殺され、ミイラとして埋葬されてから5000年・・・、動物を無益に殺すことをやめた人間が、こらからも信仰の名の下で殺し合いを続けていく愚かさに気がつくまでどれほどの時を重ねればよいのでしょうか?

犬のミイラが語りかけてくるように思えてなりません。


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