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犬の鼻について詳しく調べてみました 嗅ぐとは頭脳労働?!

犬の素晴らしい嗅覚能力を説明するのに、犬の鼻の解剖学だけでは足りません。答えに一歩近づくためには、犬が匂いを嗅ぐという行為が、一体どのようになされるのか考える必要があります。



『空気中に分散する香料分子は、鼻粘膜を通じて運ばれます。香料分子は、水気のある鼻粘膜で溶解します。鼻粘膜の水分を含む溶媒には芳香物質を結合させるタンパク質が蓄えられ、嗅繊毛にある嗅覚受容体まで運ぶお膳立てをします。香料分子はそれぞれに合った特定の受容体に蓄えられ、それにより立体配座が変化して、その奥にある神経系において次々と生化学的反応が引き起こされます。

従って、ある特定の匂いの識別は、数多くある様々な受容体(それぞれが1つ、またはごく少数の特定の香料とのみ相互に作用できます)のうちの1つに基づいて行われるといえます。

脳は、数多い受容体のうちどれが活性化されたかを区別することで(つまり空間的な情報によって)、香料を認識します。受容体は壊死することもあり、常に再生されているので、特定の香料に対するトレーニングはその香料を認識する上で非常に重要。

トレーニングは、再認識する上で意味があるだけでなく、認識を強化する効果ももたらします。犬を頻繁に香料に触れさせるほど、受容体はより敏感にそのなじみの匂いに反応するようになります』と、ギュンター氏は述べます。

犬の脳の3分の1は鼻から届けられた信号を処理しています。つまり、鼻が行う仕事は何よりも頭脳労働でもあるのです!

匂いを嗅ぐ上で脳が重要な働きをするというのは、以下の興味深い比較結果にもあらわれています。我々人間が解剖学上犬と同じ鼻を持っていたとしても(同じ大きさで同数の嗅細胞)、犬と同じように匂いを嗅ぐことはできないのです(涙)

小さな子犬の頃から、鼻から伝わる情報の洪水に対処できるよう、脳に刷り込みが行われるからです。

参考までに比較してみると、犬は、空気中、1立方センチメートル当たり1万個分子があるような濃度でも人間の汗(ここでは特に成分の1つである酪酸)を認識できますが、人間は1立方センチメートル当たり100億個の分子を必要とします。しかし、この数値の例をあらゆる匂い物質に適用するわけにはいきません。花の香りなど、犬にとってそれほど重要と思われない匂いについては、このように薄い濃度では絶対に嗅ぎ分けることはできません。

犬の鼻の能力に魅了されながらも、犬があくまでも生き物であり、ロボットではないことを忘れてはいけません。刺激の与えすぎ、あまりにも乾燥した地面、高湿度、雨、体力消耗、捜索途中での長い中断や成功体験の欠如など、いずれも捜索の結果に悪影響を及ぼすおそれがあります。

犬の鼻は単純に優れているわけではなく、非常に複雑にしかし正確に発達した器官なんですね。

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